2006年度の運送事業者の平均営業利益率は0.9%(全日本トラック協会発表値)です。運送業者1台当りの年間平均売上高は1000万円で、月間売り上げに換算すると833,000円になり、月間の営業利益は7,497円で僅かな利益しか残らない計算となります。運送業者の1万円のコスト削減はトラック1台が稼ぎ出す利益より大きいのです。
2006年度軽油平均価格は92円で、売上/燃料費比率は約20%でした。しかし、2008年度上半期軽油平均価格は111円まで上昇しており、現在運送業者の売上/燃料費比率は25%を超えました。大型ダンプの平均燃費を1リッター当り2.7kmとして換算すると、この2年間だけで100km走行する毎に、およそ704円のコスト増となります。
燃費を作用する要因には以下のようなものがあります。
1.ドライバーによる要因
●走行時の意識 (エコドライブ)
●個性・体調
●休憩時のアイドリング時間+エアコン
2.積載物による要因
●重量
●荷姿(空気抵抗)
3.走行条件による要因
●高速・市街地走行の比率(渋滞等)
●雨・雪(天候)-路面、空気温度
●エアーコンディショナーのON・OFF(気候)
●タイヤ選択(ノーマル・スタットレス、チェーン)
●タイヤ空気圧-新、旧
4.車両メンテナンスによる要因
●オイル・エアークリーナー・タイヤ等の定期交換
●消耗部材の定期検診及び交換
5.燃料及びオイルの質(主に海外)による要因
▲国内に於いてもメーカーにより多少の違いがあるようです。
6.車の管理状態による要因
●エアフィルターの状態(埃の詰り具合)
●オイルの新旧
●バッテリーの新旧
次に燃費判断をする為の条件を考えて見ましょう。
1.「燃費を作用する要因」を把握します。
2.燃料消費量、走行距離の集計 *燃料給油伝票を正確に整理。
●伝票の月またぎや、ドライバーの伝票の提出忘れ等。
●燃料伝票と使用車両の確認。
●給油の仕方---給油条件を一定にします。(満タンとは?)
3.燃料の仕事率
●車両の保持キロの算出より重要なことは、1Lの燃料で運ぶ荷物量を把握することです。
4.運行管理の徹底
●社内規定の有無
●ヴォイスナビの有無
5.その他
●車の出来、不出来(性能のばらつき)
●車の保管場所(アイドリングの差、室内外)
●燃料注入のタイミング(気温により燃料の体積に違いがあります。)
●夏日の昼と夜。
一般的に燃費を向上させるためには、アイドリングストップ・アクセルを軽く踏み込む・低回転での走行を心がける等が一般的な方法とされています。しかしながら現場レベルでは、速度を落としたくても時間的な問題から落とせないという現状があります。運賃状況から燃費効率の良い高速道路の利用を控え一般道を走行するのが現実でしょう。
低燃費走行やその他のコスト削減を効率良く実行するには、操作する人の心構えが最も重要と考えますが、車両の低燃費化も大きな要因です。
燃料エネルギーはガソリン車で62.4%、ディーゼル者で30%が内燃エンジン内で損失されます。内燃エンジンは燃料の化学的エネルギーを力学的エネルギーに転換するのに効率が悪く、エンジン磨耗やエンジンへの空気の吸排気、廃熱などにエネルギーが消費されます。
ZIMA燃焼改善開発11年の実績が車両の低燃費化を実現します。
車両の低燃費化を行うには、エンジン内燃焼に最も適した状態の酸素と燃料を送り込むことが重要ですが、それと共に内燃焼エンジン中の損失要因を低減させることも大きな要素なのです。
■エアークリーナーBOX・エアーダクトにて酸素改質
■燃料送油管にて燃料活性
■ラジエタークーラント液・エンジンヘッドにて静電除去
■オイルネーター・バッテリーにて電気ノイズ除去
本技術はエンジンにバランス良くアプローチすることで、低燃費化を図り、EcologyとEconomyの融合を実現させます。
施工例1

施工例2

施工例3
